結婚の内祝い

お返しは、いただきものをしたお礼です。正式な進物をいただいた場合、お返しをして、感謝の気持ちを伝えましょう。なお、内祝いは本来お祝いやお見舞いのお返しだけではありません。自ら喜びを分かつ場合も内祝いとして配ります。結婚祝いのお返し  結婚のお祝いをいただき、披露宴に出席されない方へは結婚式後、お返しの品を贈ります。

〈掛紙〉
のしあり 紅白または金銀10本結び切り
〈表書き〉
内祝 結婚之内祝 結婚内祝 寿(両家の連名)
御結婚内祝
関西地方では四文字を避けるため「結婚内祝」
ではなく「結婚之内祝」を使いますが、京都では
どちらも使います。

名入れは
(1)結婚後の姓のみの場合
(2)2人の名を入れる場合
(3)新婦の旧姓を入れる場合
(4)新姓と両名の名を入れる場合
(旧姓を添える場合もある)
多種に渡ります。
〈好適品〉
食器やタオルなどの実用品
お祝いをくださった方のお好みの物

豆知識

『おため』と『おうつり』
関西地方ではお祝いのときに頂いたお祝い金の一割を返礼としてお渡しすることを「おため」「おうつり」といい、そのお返しの際に同封する半紙のことを「おため紙」、「移利紙(わたりがみ)」といいます。「溜め紙」、「御為」、「お多芽」(京都)とも書きます。昔は丁稚さんが贈り物を持って、ご主人様のお供をしたので、丁稚さんにお駄賃を渡しました。ここから、半紙などのおため紙とともに一割のお金をお返しするようになりました。そのため、この一割のお金には交通費的な意味合いもあります。
関東地方では、御祝をいただいた返礼に懐紙を使用します。婚礼時のものに限っては、半紙二張を入れることから「夫婦紙」「和合紙(わごうし)」「抱き合わせ紙」ともいいます。