【進物の基礎知識】 掛紙(かけがみ)とのし紙

正式な場合には、奉書に水引、熨斗(のし)を用いますが、親しい間柄や、一般的な進物の場合には、その用途別に印刷した印刷掛紙を使用します。これは、品物をむき出しにして贈るのは失礼なので、品物を覆う意味できれいな紙で包み、こよりで結んで贈った昔の形が形式化したものです。
一般に、のしの印刷された慶事用の印刷掛紙を「のし紙」と呼ぶこともありますが、弔事のときは、熨斗(のし)は印刷されていないので「のし紙」とは言わず、「掛紙」といいます。

掛紙の掛け方
・品物の寸法に合わせて奉書・掛紙の長さを決め、丈が長いときには下側を中に折り込みます。
基本的に奉書は切りません。
・掛紙が裏で重なる場合の合わせは、慶事・一般のときは左を内側に、右を外側に重ねます。
弔事では、左が外側になります。

・横長の品物の場合は、品物の左側を上にして掛紙をかけます。

豆知識

リボンと掛紙について
リボンを結ぶ場合、リボンと掛紙は併用しません。
簡易進物体裁と短冊について
家具や大型電気製品・生鮮食品などのように掛紙や水引を掛けにくい場合には、ボール紙などを台紙にして奉書や掛紙を巻き、適切な文字を入れて品物の右肩に添えます。また、掛紙を簡略化した短冊もあります。