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2022.05.24

ペットボトルのリサイクル工場を訪問!

MD本部バイヤー / 橋 祐介

先日、協業している
日本環境設計株式会社のグループ企業、
ペットリファインテクノロジー株式会社(以降、PRT)の工場を訪問してきました。
ペットボトルのケミカルリサイクルを実現している同工場。
循環型社会を目指す現場を簡単にレポートします。


川崎駅からバスに揺られること約20分。
広大な敷地を有するPRT工場に到着しました。
敷地面積は東京ドームとほぼ同じ広さとのこと。
目の前に広がるメカニカルな風景に
ワクワクが抑え切れません…!

まずは工場の概要を伺いました。
事業は、使用済みペットボトルから
まったく新しいペットボトルへのリサイクルです。
もちろん日本環境設計グループならではの
ケミカルリサイクル。
分子レベルまで分解し、
汚れなどの不純物を取り除いて再生するので
何度でもリサイクル可能と言われている独自の技術です。

解重合、精製、重合。
リサイクルの流れを頭に入れて、現場へ向かいました。

まずは、リサイクルの前工程。
写真は工場に到着したペットボトルの山です。
こちらで約1000kg(!)とのこと!
小さな異物などを取り除いた後、
破砕し、リサイクルしていきます。

破砕、乾燥を経て、
リサイクルされる前のペットフレークがこちら。
圧巻の光景ではないでしょうか?
これだけの量のペットボトルが集まり、
リサイクルされていくことに
言葉を失うほどの感動を覚えました。

ここからは、化学処理の工程であることから
全ては窯の中で行われるため
残念ながら細かな工程の様子を拝見することは
叶いませんでしたが、写真の通り
溶かして、分離して、不純物を取り除いて、
固めて、PET樹脂にしていきます。
(非常に専門的ですが、流れとしては、
解重合→金属イオン除去→BHET晶析→
固液分離→分子蒸留→溶融重合→固相重合→PET樹脂です)
文系の僕には細かな内容は理解できておりませんが(笑)。
気になる方は、下記リンクの
PRTのホームページから、動画をご覧いただけると
理解が深まると思います。
http://www.prt.jp/

こうして、PET樹脂にまで戻すことができれば
世界中の既存の技術で
ペットボトルをもう一度つくることができます。
もちろん、見た目も品質も新品と何も変わりません。

洋服の回収からスタートした
デパート・デ・ループですが
まだまだできることが沢山ありそうです。
ペットボトルリサイクルの現場を見て
改めて、その想いをさらに強くしました。

BUYER HASHIS  PROFILE

橋 祐介 / バイヤー

橋 祐介 / バイヤー

古着屋でのアルバイトに没頭した学生生活の後、特選(ラグジュアリーゾーン)のバイヤーと兼務で、本プロジェクト担当。名画座と純喫茶が好き。

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー

化粧品の自主編集売場を担当。もんじゃ焼きが好き。趣味はクラシックバレエ。人生もバレエもバランスが大切。