オーダースーツのメンテナンス
オーダースーツを大切に長くご着用いただくために、メンテナンスについてご紹介します。
ブラッシング
１日着用したスーツは、生地に負担がかかり、目に見えないホコリや汚れも付着しています。日々のブラッシングは清潔を保ち、服地の質感や艶をよみがえらせます。ブラシは馬毛や白豚毛の天然素材の洋服ブラシをおすすめします。
ジャケット
ジャケットは特に汚れやすい襟まわりや肩を中心に、細かくかき出すようにブラッシングします。
前身ごろや背中、袖などは、力を入れ過ぎず毛並みを整えるようにブラシをかけます。
手の届く範囲は着用状態でもブラッシングできます。
各所の縫い目に沿って行うのもおすすめです。
パンツ
パンツは地面に近い裾部分を中心に、ジャケット同様細かくブラッシングしていきます。
ヒップ部分も長時間座ることなどで生地に負担がかかっているので、丁寧にブラッシングします。
保管とクリーニング
保管
着用後は風通しの良い場所に１日以上吊るしておき、たまった湿気を逃がすようにします。
普段から着用するスーツは、閉めきったクローゼットではなくハンガーラック等で保管するのをおすすめします。
オーダースーツに多く使われるウール生地の特性で、正しくハンガーにかけていれば目立ったシワは自然に伸びます。取れないシワがある場合は霧吹きで湿気を含ませて吊るしておくか、あて布を使いながら丁寧にアイロンがけします。スーツを掛けるハンガーはしっかりと厚みがあり、肩幅の合ったものをおすすめします。
クリーニング
クリーニングは種類にもよりますが、スーツや生地を傷めてしまう場合があります。
日々のメンテナンスを行っていれば、頻繁なクリーニングは必要なく、シーズンに１回程度で充分です。